2020年10月6日火曜日

《CYCLONESリレーブログ 2020》009

10月6日(火)

リレーブログ第9回、DL早川選手です!




[ PLAYER INTERVIEW ]

自己紹介をお願いします!



日本福祉大学卒 DLの早川朋孝です!




どんな仕事に就いている?

作業療法士として愛知県内の病院で勤務しています。
今の病院に勤めて8年。4年前から作業療法課のリーダーとして後輩育成にや業務改善の提案をしており、マニュアルの作成やリーダー会議などに出席し病院をよりよくするための環境整備にも携わっています。



普段の業務は?

リハビリテーションの実施はもちろんですが、リハビリを計画、実施するにあたって、患者様1人1人に対して最適なケアを提供できるようにドクターや看護師、地域の包括支援者とのカンファレンスを行うことも重要な業務の一部です!



どのような患者様を担当している?

回復期のリハビリを担当しています。
具体的に言うと、脳疾患、呼吸器•廃用症候群、整形外科などの患者様のリハビリテーションを行います。
手すり伝いで歩行訓練を行っている患者様もいれば、寝たきりの患者さんもいますので、内容は様々。

主にこんなことをやってます!と一言でいうのは伝えにくいのですが…
↓↓ こんな感じです



医療とアメフトは全く交わらない世界では?
アメフトで得たものが医療の現場で生きた瞬間はある?


そうですね!アメフトが生きるというよりご覧の通り僕は体格がいいんで、ベッドや車いすへの移乗などを一人で、かつ安全に行うことができます!
普通なら「複数人で息を合わせて…」という場合も自分は1人で実施できるので、他のスタッフは違う患者様のところへ行けますし、意外と1人でやったほうが安全な場合もあったりするんで。
体位交換など力が必要な時にも、体が大きい分しっかりと支えることができ、物理的にも精神的にも安心感を持ってリハビリを提供できているんじゃないかな?笑

↓↓ パワーの源!お弁当!



アメフトと似ていることはある?

チーム運営みたいに目標に対してのプロセスを重要視するところ。
一人の患者様に対して『どういったケア計画をたてるか?』『どうやってその目標に向かうか?』がリハビリにとって大事。
例えば今の自分の立場だと『後輩をよりよいセラピストに』『課をよりよくするために』って考えたとき、結局は計画力・組織力になると思います。



その計画力や組織力を高めていくには?

まず自分の伝えたいことを相手に伝わるように具現化すること。まず方向性を明白にする。
その次に、思いをどう伝えるか。相手の意図を汲んで更に周りを巻き込むことでチームとして強くなれる。
チーム医療の概念はアメフトの組織力に通ずるところが大いにあると思います!



職場の方々は応援してくれてる?

そうですね!
初戦はいつ?名古屋の試合はいつ?ってすごく気にしてくれています!
ホームゲームは全て見に来てくれてますし!


プライベートでも仲がいいんです!





話題はアメフトに・・・
早川選手のフットボール始めたきっかけは?


まずスポーツ歴から言うと、小中高ずっと野球。自分は野球だけだと思ってたんです。でも高校で怪我をしてしまって正直思い悩みました。野球だけじゃ通用しないって。
で、高校3年の時たまたまラグビーを観て、コンタクトスポーツかっこいいなって漠然と思ってました。ただ、自分の高校のラグビー部が結構強かったので大学からやるスポーツではないってイメージでしたね。







じゃあ、大学進学後は自分でアメフト部を志願したの?

いや全然!もともとリハの仕事に就きたかったからスポーツには携わりたいなとは思ってたんですけど、やったことあるスポーツだともう選択肢が野球しかなくて(笑)
そんな時にアメフト部の先輩に声かけてもらって。 熱意?熱量?がすごくて…



よほど印象的だったんですね!

話しかけてくれたのが今富士通フロンティアーズにいる竹内さんで!
最初こそThe勧誘!って感じだったんですけど、竹内さんと話していくうちに「日福でも、真剣にやればいいところまでいけるんだな。本人次第!」って前向きになってきて。
日本代表になるような有名な選手に誘ってもらったのは印象に残るし、声かけてもらったことが単に嬉しいんですよね。





大学ではどんな思い出がある?

1年の秋から出してもらえて、1年、2年生で東海二部全勝。2年の入替戦で一部昇格。でも3年時に上がいなくて部員も20人くらいで。本当にそのころはきつかったですね…
メージも半面すら組めないし、フットボールをする依然に、どう足掻いても難しいってことも多くて。『もっとできたはず』という思いがずっとあります。



『もっとできた』とは?

日福は人も物も足りなくて。合同練習や四日市ボウルに参加することでいろんなひとに出会って、大学外で多くの知識と触れることができて、尚更他のチームと比べてしまったので。メンツ組めないとかそんなこと気にせずアメフトに専念できてたらな…って思ってました。






それでも続けたいと思うモチベーションは?

なんだかんだアメフトが好きだったってことじゃないかな。
それこそ当時の四日市ボウルは、東海選抜vs他地区選抜だったから、練習で出会った人たちと話していくうちに「もっと上の舞台で」「もっとアメフトの技術を知りたい」って思いがありました。
確かに自大学にも監督やコーチ、教えてくれる先輩はいて、プラスアルファで沢山の人や知識に出会ったから、より一層強く思った。
アメフトに貪欲だったからこそ、外の人たちに教わる機会は面白かったし楽しかった!



サイクロンズに入ったきっかけは?

同学年の他大学の選手に「一緒にやらない?」って誘ってもらって。みんな東海リーグ内では有名な選手で、声をかけてもらったことが嬉しかった。彼らと出会ったこともそうだし、行く先々で高みのある舞台でやってみたいって思ってたからサイクロンズ一択でした。





サイクロンズでよかったと思うことある?

選手間で意見ができること。ポジションの枠を超えてコツコツと教わって相手から「#96が強い」とか東海の選手から「動きよくなったね」って少しずつ言ってもらえるようになって。
『日本福祉大学の選手で、強いのいるじゃん!』って目を留めてもらえるのも、東海に根差したチームならではだと思う。



加入してつらかった事はある?

名門大学出身の選手が増えてきた時期だったこともあり、アメフトの理解度や知識の深さが大前提で。チームの変化に置いてかれる感覚があった。
『こんなのわかって当たり前』ってこともあったかもしれないし。
知識不足が故に「4年間何を学んできたんだろう」って更に自信がなくなって。





その気持ちを克服するには?

でもその小さなプライドというか、見栄を捨てて教えてもらうのが大事で、その壁を越えること!
自分はわからないことはすぐ聞くようにしてる!先輩・後輩だからとかどこのチームだからとか関係なくて、聞くべきことは聞く!
わからないままやってると大事な時に足が止まってしまうから。
フィジカル面はトレーニングである程度解消されるけどそれだけじゃ伸びしろに限界がある。
だからこそ基礎知識の重要さに気づけたかな!





東海リーグ出身だから思うこともある?

自分もまだまだアメフトは勉強中ですが、強豪チーム出身で既に知識がある人たちにはぜひその「アメフトの頭脳」を色んな所で広げてほしいなと思う。 どこかの誰かが選手としての限界を感じて、その理由が仮に知識不足なら、本当にもったいない!
自分が正しいか不安…ってのはあるあるだと思うし、サイクロンズの掲げる[東海からアメフトを盛り上げる]という言葉みたく、各リーグの底上げが出来ればもっと日本中が盛り上がると思ってます。



さて、試合まで残すところ1ヶ月。
注目ポイントは?


個人としては、自分の売りでもある『猪突猛進のパワープレー』ですね!例年より身体が仕上がってます!キレやスピードも増しています!最後までがむしゃらに突き進みます!
ディフェンスとしては〝Dは衆である〟という言葉の通り、個々の技術を合わせ一丸となって止めに行く姿をご覧いただきたい!




この場で早川選手だからこそ伝えたいことはある?

仕事柄あまり外に出ることがなく、すごく閉鎖的な環境で。それもあってか社会人で続けている医療関係者ってあまりいなくて。
うちで言うと昨年引退した看護師のキヨさん(=DB中村選手)くらい?
確かに怪我のリスクもあるし体が資本の職業なのですが、「怪我が怖いからやらない」と自分の選択肢を狭めてしまうのはもったいないなと思ってます。
確かに自分は社会人になってから怪我もしました。一昨年は膝の靭帯切って自分自身がリハビリしてました。
ただ全てマイナスに向いたわけではなくて。患者様の痛みもわかるし、怪我をして分かったことを医療人の目線で噛み砕いて周りに伝えられることは強みです。



最後に。このチームで成し遂げたいことや理想はありますか?

僕自身というよりは社会人選手に対して望むことなのですが…
自分は、関西関東の人と比べて知識も技術も伴わなくて、サイクロンズ入った時に学生時代を無駄にしていたような気持ちが悔しかった。もっと教わっておきたかった事が沢山あったから、今いる選手には母校に知識を持ち帰ってほしい!
東海リーグは卒業後すぐコーチになる選手も多いので「自分の知識って正しい?どこまで理解できてる?」って少し不安に思いながらコーチをしてる人もいるわけです。
僕がこの場で、それを良いとか悪いとか言いたいわけじゃなくて、大人が「いろんなチームのいろは」を学んだうえで母校に持ち帰ることでもっと良い流れができるんじゃないかなって。

あと!自分が活躍することで無名大学でも・こんな俺でも・Xリーグで頑張れるんだ!って見せたい。
本当に本人の努力次第!!ってことを伝えたい!!







(以上)
さて、リレーブログは次回、第10回で最終回を迎えます! ラストは我らがキャプテン・QB神谷選手です!

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《2020 BackNumber》

001 LB#47 佐野選手
002 RB#26 三浦選手
003 WR#88 安田選手
004 TE#30 扇田選手
005 OL#77 伊奈選手
006 LB#17 谷田選手
007 DB#04 松久選手
008 LB#03 北選手


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